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便秘に食物繊維は本当に良いのか?
- 食事
徳永です。
便秘についてお悩みの方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
まず便秘とは、排便が3日以上ない場合や残便感がある状態のことを指します。
便秘には2種類あり、「弛緩性便秘」と「けいれん性便秘」と呼ばれています。
「弛緩性便秘」は腸の蠕動運動や排便機能が低下し、便が大腸内に長時間とどまることで起こるのに対し、「けいれん性便秘」は大腸に緊張やけいれんが起こり、上手く便が運べないことで起こります。
弛緩性便秘の特徴としては、「常にお腹が張っている感じがする、便意をあまり感じない、ダイエットで便秘気味、食欲の低下、残便感がない、便が硬く太い」ことが挙げられます。
けいれん性便秘の特徴としては、「最近ストレスを感じる、突然激しい便意を感じる、便秘と下痢の症状が交互に出る、腹痛がある、残便感がある、コロコロした便が出る、便が始め硬く途中から下痢である」ことが挙げられます。
便秘を解消するためには食物繊維をとると良いことはご存知の方もいると思います。しかし、この2種類には真逆の食品を摂取することが必要になります。
前述の通り、「弛緩性便秘」では腸の蠕動運動や排便機能が低下することで引き起こされるため、腸に刺激を与えて働きを活発にする必要があります。また、大腸に水分が過剰に吸収されて便が硬くなります。これを改善するためには、
・不溶性の食物繊維を含む根菜や緑黄色野菜をたっぷりとる
・脂肪を適度にとる
・果物や牛乳を積極的にとる
・水分を十分にとる
・香辛料や酸味を利用する
ことが大切です。
次に「けいれん性便秘」では大腸に緊張やけいれんが起こり、上手く便が運べないことで引き起こされるため、腸への刺激を少なくする必要があります。そのためには、
・不溶性の食物繊維を含むもの(根菜、緑黄色野菜、きのこ、豆類など)は避ける
・水溶性の食物繊維を含む海藻やこんにゃくを意識してとる
・消化を良くするために小さく切ることや柔らかく調理することを心がける
・低脂肪食にする
・冷たすぎるものや熱すぎるものは避ける
・香辛料は避ける
・炭酸飲料、アルコール飲料は避ける
ことが大切です。
便秘の症状によって、同じ食物繊維でもその働きの違いから摂取すべきものと避けるべきものが分かれるため注意する必要があります。
例えば市販の薬を買う時でも、まずは自分がどのような症状なのかをしっかりと把握することが大切です。真逆の作用の物を使用して悪化させないように気を付けていきましょう!